最近、サウナが流行っているということをよく耳にしませんか?
サウナ関連の言葉で2021ユーキャン新語・流行語大賞に「ととのう」がノミネートされたのは有名ですよね。
これってどういう意味なのか、どうすれば「ととのう」ことができるのかは普段サウナに行かない方には全くピンとこないと思います。
週に2回以上サウナに通う私も、最初はよく分かりませんでした。
サウナ好きの知り合いに教えてもらったり、サウナに関する本やネットの記事を読んだりしながら知識を実践していくことによって段々と「ととのう」ことができるようになりました。
今回はサウナ初心者やこれから挑戦してみようと考えている方向けに「ととのう」ための方法を説明していきますので、ぜひ参考にして下さい!
Contents
サウナでととのうって何?
サウナ好きの人たちが「今日もととのったー!!」と嬉しそうに言っているのを聞いたことがあるかもしれません。
それってどう言うこと?
どうすれば「ととのう」ことができるの?
そんな疑問にできるだけ分かりやすくお答えしていきますね。
ととのうってどんな状態?
まず、「ととのう」とはどういう状態なのかをご説明します。
それは簡単に言うと、サウナに入ることで得られるとても気持ちの良い特殊な状態です。
「何だか温かい羽衣に包まれてフワフワ浮いているような感じ」
「頭はスッキリしているのに、体は完全脱力リラックスしてる」
などなど、人によって様々な感じ方の表現があるようです。
日常生活では得難いこの快感を求めて、みんな足しげくサウナに通っているということですね。
私もこの感覚のトリコになり、もう3年近くサウナに通い続けています。
フワフワと自分の意識だけが空に飛んでいくような感じで、悩みや日頃のストレスなんてどうでも良くなってしまうくらい気持ちがいいですよ!
ととのうのメカニズム
「ととのう」の明確なメカニズムは、実はまだ完全には解明されておりません。
ただ、有力な説としては自律神経(交感神経と副交感神経)が急激に切り替わることによって引き起こされる体のバグのようなものではないかと言われています。
とても熱いサウナ室やキンキンに冷たい水風呂の中はヒトの体にとって危機的な状況なので、興奮した時に活性化される交感神経が優位となります。
そこからすぐにゆったりとしたイスなどで休憩を取ると、体は危機的状況を脱したと感じます。
その結果、リラックスした時に活性化される副交感神経が一気に優位となるわけです。
この日常生活では考えられない急激な変化でバグが発生し、興奮状態で分泌されるアドレナリンは体内に残りつつ、体は究極のリラックスに突入しているというような状態となります。
これこそが前述したような快感を得られる、つまりは「ととのう」の正体ではないかと考えられています。
サウナ初心者がととのうための方法は?
それではここからは実際にサウナ初心者がどのようにすれば「ととのう」ことができるのか、その方法について解説していきます。
ととのうための心構え
まず心構えとして「ととのう」ことに固執しないということを肝に銘じて下さい。
いきなり何だそれと言われそうですが、これは非常に重要です。
ベテンランサウナーの私でも日によって当たり外れがあって、とてつもない快感を得られるときもあれば、いまいち気持ち良くないときもあります。
できるだけととのえる確率を高める方法をお伝えしますが、絶対はないことをご承知おきください。
サウナに行けば「ととのう」までいかなくても、すっきりとリフレッシュできるのは間違いないので今日はととのえるといいなくらいの気持ちで臨むのが良いと思います。
絶対にととのってやると意気込むとだいたい逆に上手くいかないことが多いです。
「ととのう」はヒトの意思ではなく、サウナの神様からのギフトだと捉えて下さい。
ととのうためのサウナの入り方
サウナの入り方の基本は「サウナ→水風呂→休憩」を3セットほど繰り返すことです。
メカニズムの項で述べたように「ととのう」には交感神経と副交感神経の急激な切り替えが重要になります。
ですのでこの順番をしっかり守って下さい。
途中でお風呂に入ったり、水風呂をスキップしてしまったりすると上手くいくことはないでしょう。
サウナ室でのポイント
サウナ室で大事なことは「全身を温め切り、交感神経をM A Xに持っていくこと」です。
ですのであまり温度が低いサウナ室ではこれを達成することはできません。
例えばスーパー銭湯などでは2〜3種類のサウナ室があったりすると思いますが、1番高温のサウナ室を選ぶのが理想です。
ただ、熱さに我慢できず体が十分温まる前にサウナ室を出てしまうようでは元も子もないので、そこはご自身のレベルに応じて調整して下さい。
同じサウナ室でも座る位置によって温度帯の選択が可能です。
大抵サウナ室はおひな様の段のようになっており、大きな所だと4段目くらいまである場合があります。
下の段ほど温度が低く、1段上がるごとに温度は約10度上昇すると言われています。
初心者は無理せず下の方の段に座り、「心地良いな、でも時間が経つとどんどん熱くなってくるぞ」くらいで過ごせるポジションを選ぶのがコツです。
体が温まり切るのにどのくらいサウナ室に入っていれば良いのでしょうか。
一応、7分〜12分くらいとも言われていますが、時間はだいたいの目安で良いと思います。
それよりも、「心拍が軽い運動したときくらいにドキドキしてくる」「背中の中央部分までしっかり温かくなっている」といったご自身の体の状態でサウナ室を出るタイミングを判断して下さい。
水風呂でのポイント
サウナ室を出ると体は熱くて汗だくになっていると思います。
水風呂に入る前に、まずはマナーとして掛け湯やシャワーで素早く汗を流して下さい。
この時、掛け湯とシャワーの温度はぬるま湯くらいが理想です。
そして速やかに水風呂に入りますが、しっかりと肩まで浸かるようにして下さい。
初心者ですと冷たすぎて恐いかもしれませんが、ここできっちり体を冷やさないと「ととのい」は遠くなってしまいます。
水風呂の温度は16度以下が理想ですが、冷たすぎて堪えきれないなら無理は禁物です。
施設によっては20度くらいの水風呂も設置しているところがあるので、自信のない方はリサーチしておきましょう。
水風呂に入っている時間は1〜2分と言われていますが、これも時間というよりは「喉の奥がスースーとしてきた」という状態を目安にして出ると良いでしょう。
途中で冷たすぎるなと感じた場合の対処法として手の先、足の先だけ水面から出してみて下さい。
体感の温度が上がり、もう少し堪えられるようになると思います。
休憩でのポイント
熱々サウナ、キンキン水風呂の後の休憩にこそ「ととのう」が待っています。
これは個人差があるのですが、1セット目から来る人や2〜3セット目で来る人など様々。
また同じ人でもその日の体調や状況によって何セット目なのかは変わります。
毎回お迎えに行く心持ちで挑みましょう!
浴室の片隅や、露天風呂の周りなどに休憩用のイスが置かれているのでそれを使いましょう。
注意点として水風呂から出た後、休憩へは極力早く移行して下さい。
真の「ととのい」が得られる状態は水風呂後、たったの2分間と言われています。
この貴重な時間をタイムロスで逃さないようにしましょう。
休憩用のイスには施設によって種類がたくさんあって、ごく普通のものや大きく傾斜できるもの、寝転べるタイプなどもあります。
人によっては寝転んだほうが「ととのう」といった意見もありますが、好みもあるので徐々にご自身で適切なタイプを探していけばよいです。
イスに座る前にはしっかりと体についた水をタオルで拭き取って下さい。
そうしないと「ととのう」前に体が冷えて辛くなってしまいますからね。
あとはリラックスしてその時が来るのを祈りましょう。
目を閉じてしまうのもいいかもしれません。
上手くいけばあなたが待ち望んだ極上の「ととのい」がやってくるでしょう。
全体を通しての注意点
注意点として脱水症状にならないよう、水分補給はセットの合間に必ず行うようにして下さい。
たいてい浴室の入り口付近などに給水機があると思いますので利用しましょう。
また、体調不良を感じた時は無理せずサウナは切り上げましょう。
「ととのう」はサウナの神様からのギフトです。
だめそうなら、今日はその日ではなかったと割り切って下さい。
無理をして倒れたりすることは絶対に避けなければいけません。
初心者がととのうためのサウナ施設の種類と選び方
さっそく、「ととのう」を体験してみようと思った方もいるんじゃないですか!
でも、どのようなサウナ施設にいけば良いのだろうと迷ってしまいますよね。
そこで初心者の方が「ととのう」ためにどのようにサウナを選べば良いかをお伝えします。
サウナ選びの心得
サウナ選びで大切なのは事前の情報収集です。
お店の公式ホームページやサウナ情報サイト(サウナイキタイ等)でどのような設備・環境なのかを調べておきましょう。
サウナが熱すぎたり、水風呂が冷たすぎないか、ゆっくりと休憩をするスペースが確保されているのかなどしっかりチェックして極端なところやお粗末なところは避けて下さい。
サウナ好きの知り合いがいればアドバイスをもらったり、ネットの口コミなども参考にしたりすると良いでしょう。
初心者が選ぶべきサウナの種類
ひと口にサウナ施設といっても様々な系統の店舗があります。
ここでは初心者が「ととのう」ために適している種類の施設とその選び方をご説明します。
理想はサウナ特化施設
1番のおすすめはサウナに特化した施設です。
店名に〇〇サウナと入っていたり、お店のホームページでサウナに力を入れてることがよく分かるところが良いでしょう。
価格は2000円前後といったところが多いかと思います。
サウナ・水風呂・休憩設備がバランスよく充実しているので大きく外すことはないでしょう。
気軽にトライできるスーパー銭湯
次におすすめしたいのが、いわゆるスーパー銭湯と呼ばれるジャンルの施設です。
ご家族やお友達と行ったことがある方も多いでしょう。
スーパー銭湯は価格も1000円前後とお手頃なところが多いですし、サウナや水風呂も2〜3種類づつ備えていたりします。
ですので気軽にトライできますし、自分に合った温度のサウナや水風呂をチョイスすることができます。
ただし、スーパー銭湯は非常に混雑することも多いのでそういう時間帯にあたってしまうと休憩に集中できずに支障が出てしまいます。
可能であれば平日であったり、休日でも午前中の早い時間などの空いていそうな時間を狙ったりするようにしましょう。
リッチにプライベートサウナ
もし経済的に余裕があれば5000円くらいと値は張りますが、貸切のプライベートサウナを選ぶのもひとつです。
なんせ貸切ですので雑音のない環境で集中してサウナに入ることができます。
ただし、こういったプライベートサウナは上級者向けの設定をしているところもあるので事前にチェックしておきましょう。
例えば、サウナ室の温度が110度をこえているとか、水風呂が10度以下だとか極端なところは初心者の方だと辛くて楽しめない可能性もあるので避けるのが無難ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サウナで「ととのう」準備はできましたか?
上手くいかないこともあると思いますが、ぜひ今回の記事を参考にして挑戦してみて下さい!
何度もトライして基本は守りつつ工夫していくと、どんどんコツがつかめてくるはずですよ。
サウナの神様があなたに微笑むのを祈っていますね!
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